宝箱の真実

中身はガラクタだった

相反する愛

繋がれた手と手が
右と左に引っ張られ
わたしはいつしか
半分に千切れた

存在価値

一人の人間が
心無い言葉を吐き
罵ったとしても
所詮戯言
だまって立っていればよい
存在価値は自分で決める

EXISTENCE

目で見るものを信じすぎるな

囀り

夜のしじまに囀る小鳥
甘い吐息で綻びる花

時折聞こえる海のさざめき
月の明かりで煌く水面

跡形のない蝶結び
暗夜の礫に身をよじれども
絡めた指は解けることなく

意気地のない生命

世界を破壊する勇気も
自分を破砕する勇気も
持ち合わせていない

一方通行

時間

メール

視線

気持ち

破壊しようとする勇気と恐怖

今この状況で
現状を打破できないのは
わたしの何が鎖になっているのだろう

甘くて苦いもの

褐色の身体に
乳白色の液を注げば
愛の絶頂

天と地と

はてしなく続く青い空
どこまでも行けると
僕はずっと思ってた

足元は底なしで
ゆっくりと僕の重みで
埋まっていく