引き出しから出てきたのは
小さな古い鍵だった
どこの扉のものなのか
いくつものノブに差し込んでみた
一番奥の最後の扉
錆付いたネジが軋んだ音をたてた
新緑の匂い
さざめき
紋白蝶
溢れ出てきたノスタルジア
小さな古い鍵だった
どこの扉のものなのか
いくつものノブに差し込んでみた
一番奥の最後の扉
錆付いたネジが軋んだ音をたてた
新緑の匂い
さざめき
紋白蝶
溢れ出てきたノスタルジア
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寝転んで
静かに落ちてくる雪を眺めた
次第に感覚が麻痺して
僕の身体が空に登っていった
君とさよならしたとき見た景色が
そこにあった
静かに落ちてくる雪を眺めた
次第に感覚が麻痺して
僕の身体が空に登っていった
君とさよならしたとき見た景色が
そこにあった
夜のしじまに囀る小鳥
甘い吐息で綻びる花
時折聞こえる海のさざめき
月の明かりで煌く水面
跡形のない蝶結び
暗夜の礫に身をよじれども
絡めた指は解けることなく
甘い吐息で綻びる花
時折聞こえる海のさざめき
月の明かりで煌く水面
跡形のない蝶結び
暗夜の礫に身をよじれども
絡めた指は解けることなく
いつのまにか僕から逃げて
好き勝手に歩いていったね
僕は随分探したよ
公園、グランド、学校近くの川の土手、
君は蹲り座っていた
君と僕とは一心同体
いつまでも離れられない光と影と
君は空を目指せばいい
僕は泥の上を這い蹲るから
好き勝手に歩いていったね
僕は随分探したよ
公園、グランド、学校近くの川の土手、
君は蹲り座っていた
君と僕とは一心同体
いつまでも離れられない光と影と
君は空を目指せばいい
僕は泥の上を這い蹲るから